



「お気に入りの 一冊 」と聞いて、
あなたは「あの小説にしよう!」
「この 図 鑑 がお気に入り」と
もう、すすめたい本を選んでいるかもしれません。
でも、ここで聞いてほしい話があります。
私が小学校3年生のときに学んだ
「本の選びかた」です。
担任 の先生が、
「図書館で本を借りるときは、
違 う種類の本を3 冊 選びなさい」
と教えてくれました。
「え? 読みたいのは日本の歴史なのに」
と思ったのですが、
「 宇宙 の 図 鑑 」、
「ピラミッドのひみつ」
これまで 興味 のなかった本も選びました。
先生に
「どうしてその本を選んだの?」
と 尋 ねられて、
「 宇宙 の本は、表紙がきれいだから。
ピラミッドの本は、中がどうなっているのか知りたかったから」
と答えると、
先生はとってもほめてくれました。
本は新しい 知 識 との出会いの場です。
「いいな」と思った理由は、
立 派 な感想じゃなくてもいい。
イラストがかわいいでも、
字が読みやすいでもかまいません。
3 冊 の本を選んだ理由を
説明できるようになると、
本を選ぶ力がついてきます。
さらに、その3 冊 の中から一番
お気に入りの本を選ぼうとすると、
「他の2 冊 に 比 べてどこがおもしろそうだと思ったから」
と、 比 較 しながら説明できるようになります。
本を上手に選ぶところから、
読書の楽しみは始まるんだよ。
さぁ、今手にしている1 冊 に加え、
あと2 冊 、好きな本を 探 してみよう。
きっとおもしろい出会いがあるはず。
ワクワクしながら、本を選びましょう!
