読書推せん文の書きかた 基本編
読書推せん文の
書きかた 基本編
「読書感想文」は、特に読んでほしい人を決めずに書きますが、「読書推せん文」は、違います。読んでほしい人に向けて書きます。
それでは、書きかたをわかりやすく説明していきます。
ここでは、「本の推せん文」を
うまく書くためのコツを
紹介していくよ。
まずは、
「お気に入りの一冊をあなたへ
読書推せん文コンクール」の
3つのポイントを確認しましょう。
読書推せん文の書きかた 基本編
読書推せん文の
書きかた 基本編
「お気に入りの一冊」は、小さい頃読んだ絵本、今熱中している物語、大好きなマンガや写真集、大事にしている図鑑、歴史書、古典、映画のシナリオ。出版されている本ならなんでもかまいません。これまで読んだ本の中で一番のお気に入りを探しましょう!
本を探すコツは、「どうして好きなのか」がはっきり言えること。
主人公がステキ。じーんときた。見たことのない動物の写真がたくさんのっている。挿絵がきれい。自分が熱中しているスポーツの本だから。デザインが好き! あの人がこれを読んだらおもしろがってくれそうだ。
いろいろあるよね!
「読書推せん文」の特長は、読んでほしい特定の「あなた」がはっきりしていること。お気に入りの一冊を読んでほしい人をしっかりと決めましょう。おかあさん、おとうさん、友だち、ライバル、亡くなったおばあさん、江戸時代の人、地球を狙っている宇宙人、飼い犬・・・
生きている人でも、架空の人でも歴史上の人物でも動物でも大丈夫。
いろいろ考えてみてね。
選ぶコツは本を選んだ理由と、その人を選んだ理由がぴったり合うこと。
毎日忙しいおかあさん。だから、この本を読んでゆっくりしてほしい。
いつも怒ってばかりいた織田信長。だから、この写真集で心を静めてほしい。
いろいろ組み合わせると楽しいよね。
書くのは250字から300字。けっこう、字数が少ないのです。
「あらすじ」ばかり書いていたら相手にこの本を推せんした理由が書けなくなってしまいます。
これを読んだあなたはきっと、おもしろいと思うはず。役に立つはず。今の考えを変えるきっかけになるはず。だからこの本を読んでほしい。
相手に「この本、読みたい!」と思ってもらえる文章を書きましょう!
書きかたのコツはいつもの「読書感想文」を忘れて、あの人に手紙を送るような気持ちで書くこと。
あの人のことを思いながら、この本の魅力を紹介する。
あなたの文章を読んで、相手が読みたくなるように書きましょう。本の感想だけじゃなく、あなたが日頃思っていること、体験したことなどを入れると相手によく伝わるよね。
誰か特定の人に向けて
文章を書いていく。
その人の心を動かすように
その人の行動をうながすように
文章を書いていく。
書けるようになれば、
あなたの文章は
必ず上達します。