第19回研究成果発表会
日時:2025年8月30日(土)10:00~20:00
会場:東京コンファレンスセンター・品川
当日は、2024年度に助成を終了した対象者と現在助成中の対象者、計27名が発表を行い、審査委員の先生方からコメントを頂きました。
その後、各組ごとにポスターセッションを行い、発表者同士、また助成中の第20回助成対象者や審査委員の先生方を交えて、活発な質疑応答・意見交換・情報交換が行われました。
成果発表会終了後には、藤森審査委員長より優秀賞2名が発表され、受賞者に賞状と副賞を贈呈いたしました。その後、集合写真撮影/交流会を行いました。
| 発表者: | |
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※研究成果報告書(要約)は、各回のページからご覧いただけます。
| 審査委員: | 藤森 裕治 文教大学 教授 |
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| 米田 英嗣 青山学院大学 教授 | |
| 田中 祐輔 筑波大学 教授 | |
| 針生 悦子 東京大学大学院 教授 | |
| 藤野 博 東京学芸大学大学院 教授 (50音順) |
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受付
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常務理事ご挨拶
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研究成果発表
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中間報告
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審査委員コメント
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ポスターセッション
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ポスターセッション
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ポスターセッション
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ポスターセッション
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審査委員長 総評 優秀賞発表
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優秀賞贈呈
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優秀賞記念写真
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集合記念写真
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乾杯・ご挨拶
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交流会
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交流会
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交流会
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交流会
審査委員長総括コメント

藤森 裕治 審査委員長
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皆さま、本日は一日お疲れ様でした。
私事ではございますが、本研究成果発表会に審査委員として出席するのは、今回が最後となります。
2015年にこの仕事を拝命し、今年がいわゆる「卒業の年」となり、感慨深いものがあります。
この間、新型コロナの影響で非常に困難な時期もありました。応募者の中には、そうした状況の中でご自身の業績を形にしたいけれども、科学研究費ではなかなか通らないため、博報堂教育財団の研究助成を活用された方もいらっしゃったと思います。研究のための研究という形での応募が続いた時期には、審査委員として少し戸惑いもありました。
しかし、ここ数年来の様子を見ておりますと、特に今年は、教育実践の場面における子どもたちの「生の必要感」や、「あの子たちにぜひ幸せになってもらいたい」という皆さまのハートを強く感じる研究が多く見受けられました。どなたのご実践やご研究を伺っていても、そうした志に支えられ、試行錯誤を重ねながら、時にうまくいかなくてもへこたれず、それを積み重ねてここに立っていらっしゃる、それぞれの輝きが、まるでダイヤモンドのように感じられました。
「これができた」という熱い思いは、外の猛暑にも負けない、健康的で力強い熱さでした。
本当にありがとうございました。
優秀賞受賞者コメント
※所属・役職は発表時のもの
友永 達也(ともなが たつや)氏 神戸大学附属小学校 教諭
研究タイトル 『幼小を貫く「質問力育成カリキュラム(試案)」の開発と有効性の検証』

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この度は、このような身に余る賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
本研究は、教師として目の前の子どもとかかわる中で、私自身がその必要性を実感してきたものです。教師として教壇に立ってから、子どもによる問うという行為は私を惹きつけてやまないものでした。問うことを身につけた学習者は、力強く社会を切り拓いていける、そう確信しております。
博報堂教育財団には、「そもそも子どもたちはどのように問うているのか」という研究の出発点から、多大なるサポートをいただいてきました。そしてこの度、教育現場で日々子どもと学び合っておられる先生方に向けた教育書『対話を深め・問う力が育つ 質問力アクティビティ40(東洋館出版社、2025年)』を刊行することもできました。このように研究をまとめることができましたのも、実践的な研究を力強く支援してくださった博報堂教育財団の皆様のおかげです。
助成を受けるにあたり、審査委員の先生方からの温かくも的確なご助言を何度もいただきました。また、成果報告会では様々な研究者、実践者の皆様と交流させていただき、たくさんの刺激をいただきました。多様な方々からいただいたお言葉の一つひとつが、私の研究の中に確かに位置付けられ、支えとなってきました。最後になりましたが、これまで本研究に関わってくださった全ての皆様にお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
則武 良英(のりたけ よしひで)氏 川崎医療福祉大学 助教
研究タイトル『中学生のテスト不安に対する感情制御方略を促進するための心理教育プログラムの開発』

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この度は、このような素晴らしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
これまで教育現場で感情のコントロールが苦手な子どもたちに多く出会う中で、「感情について楽しく学べる教材を作りたい」という思いを抱いてきました。本助成をいただいたことで、アニメ教材を活用したモート・プログラムの開発に取り組むことができました。研究の過程では、「アニメのシールを筆箱に貼って、不安なことを乗り切れたよ」といった子どもたちや先生方からの温かい言葉が強く印象に残っています。
現在もこのプログラムを活用してくださる教育機関様が増えており、多くの人とのつながりを得られたことが、私にとっての一番の財産です。今後も、子どもたちの笑顔につながる実践と研究に邁進してまいります。
博報堂教育財団の皆様の多大なるご支援、そして審査委員の先生方の温かいご指導により、本研究成果を形にすることができました。この場を借りて心より感謝申し上げます。また、多くの刺激と応援をくださった他の参加者の皆様にも御礼を申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。




