
活動内容
学校支援にとどまらず独自の活動を主催・展開している学校運営協議会
多くの学校運営協議会は、校長の学校経営方針を協議し承認することを主たる仕事としているが、この団体はそれにとどまらない。学校運営協議会として、学校の教育活動を支援する活動を実施し、さらには地域の子どもを育てるための学校を拠点とした独自の教育活動を主催しており、その活動を13年にわたり継続していることに独創性がある。
具体的な学校支援の活動としては、読み聞かせ、図書館整備、学習支援、防災マップづくり、高学年児童による独居老人宅訪問、ふれあいボランティアまつりなどが、地域学校協働活動として実施されている。また、理科や総合的な学習の時間など、具体的な授業の実施についても、メダカの授業や田んぼや畑の学習支援ボランティアとして関係団体や地域住民が多く関わっている。
また団体主催の独自の活動としては、子どもの意見から誕生した「夜の学校で学ぼう」活動(レクリエーション活動および避難所体験)、もちつき会などが実施されている。
この学校運営協議会の活動では、校長や教職員はあくまでも協力者としての位置づけにとどまっており、企画を協議会が主導し、多くの関係団体や地域住民が参画することで、学校の教職員の働き方改革にも一役買っている。
【写真】
もちつき会の様子
審査委員より
校長の学校運営を承認するだけでなく、学校の教育活動を支援したり、レクリエーション活動など独自のイベントを主催する学校協議会である点に、独創性がある。また、13年の経験を経て、子ども自身がアイデアを出すようになったり、学校に関わる各種団体の連携拠点として機能し地域の団体が活性化したりするなど、学校を中心とする地域コミュニティが醸成されていることが伝わってくる。子どもと学校と地域を能動的につなぐ役割を果たす点で、これからの学校運営協議会のモデルの一つになるのではないか。
プロフィール
北名古屋市立師勝北小学校 学校運営協議会
【代表者】
寺川 和則
【役 職】
会長
【活動開始時期】
2015年
【団体所在地】
愛知県北名古屋市
【HP】
https://www.cnt.kitanagoya.ed.jp/weblog/index.php?id=sktnel
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体300名(内訳)小学生270名、中学生10名、その他(未就学児)20名
○指導者:内部10名、外部10名
○協力者(ボランティア等):50名
○開催ペースやクラス数:<①承認>熟議を年5回 <②協力>常時活動を毎日 <③独自>夜の学校(8月に2日間)、もちつき会(1月に1日)




